Part01 身近な相続
相続は他人事ではありません。
大切なご家族が争うことも・・・
しかし、あなたに万一のことがあったとき、ご家族は何かしらのものをのこすことになります。
「のこすものがある」ということは「相続」が発生するということ。
相続は誰にでも関係があることなのです。

実に8割以上の方が「残したい」と回答しいています。

また、遺産分割の話し合いがまとまらず、争いに発展するケースも増えています(図1)。
「我が家には相続税がかかるほどの財産はないから関係ない」という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、遺産分割に関する争いの75%以上は、相続税のかからない遺産総額5,000万円以下の相続で
起こっており、財産の多い少ないは必ずしも関係ないことがわかります(図2)。

たとえば、不動産の割合が多い場合、預貯金などより分けづらいため、
のこされたご家族同士の話し合いがもつれてしまうのが多いのです。
また相続について生前に準備をされていない方が多いのも、
相続でもめてしまう原因の一つと考えられます(図4)。

元気なうちから準備をすることが大切です。
これからはより多くの方が
相続税を負担する時代へ・・・
その基礎控除額が大幅に引き下げられたため、今までよりも多くの方が相続税を負担するようになりました。

改正後は、6億円を超える場合の最高税率が55%に引き上げられ、税率構造も8段階となりました。


相続の手続きは大変です
たとえば、亡くなった方の財産調査、遺言の有無の確認、遺産分割に関する相続人同士の話し合い、
財産の名義変更、それにともなう諸手続きなどです。
相続は一生のうちに何度も経験するものではありません。
そのため、多くの書類を取り寄せたり、慣れない手続きをするのはとても大変です。
元気なうちから財産リストをつくるなど、できることをしておくことが、
のこされたご家族の負担を減らすためには大切なのです。